松葉ガニの解禁日
2023/02/13
松葉ガニの解禁日
松葉ガニの解禁日は、11月6日です。
松葉ガニは、山陰地方で水揚げされれるズワイガニで、
主に島根県や鳥取県の沖合で捕れるズワイガニの事を松葉ガニと読んでいます。
でも実は、香住で捕れる松葉ガニや間人ガニ、大善ガニ、柴山ガニ、津居山ガニなども同じ松葉ガニ(ズワイガニ)なのですが、
捕れる産地が違うため、オリジナルのブランド名として蟹に名前を付けているだけなんです。
しかしながら、産地によって蟹の品質や捕獲量など変わってきますので、
一概に「すべて同じ松葉ガニなんだ」と一括りにしてしまうことは、少し危険な認識なのかもしれません。
島根県と鳥取県では、ストレートに松葉ガニと呼ばれていますが、
しまね松葉ガニやとっとり松葉ガニと区別されて表現される場合もあります。
なぜ松葉ガニと呼ばれているのか?
昔に松葉ガニと名付けられたにも、それなりの理由があったそうです。
まず、蟹の細長い足の形や肉付きが、松葉のように見えたことや、
活け蟹の新鮮な刺身を冷水につけると、松葉のように身が広がりをみせること
蟹の捕獲後に、漁師が松葉を集めて大鍋で煮ていた
などなどと、色々と諸説があるそうです。
松葉ガニの生息地
松葉ガニは、広い海の海底域で捕れます。
日本全国、蟹は冬の味覚としても有名ですが、
それは冬の期間でしか捕獲することを許されていないからなんです。
年々捕獲量が減少しており、蟹の希少性も高まっております。
そんな松葉ガニの生息地なんですが、
水深200~400mにある大きな大陸棚の斜面で暮らしていることが多く
小型船での底引き網や、籠網を使った方法で蟹を捕獲されています。
松葉ガニの漁法(籠網)
籠の中に蟹が好むサバなどのエサを入れておき、
ロープに籠を等間隔につけ、推進200m~400mの海へ沈めておきます。
そして、翌日に籠を引き上げ、蟹が捕獲されます。
もちろん、生きの良い松葉ガニの他、メスの蟹や脱皮したての水ガニも過去の中に入ることがあります。
そういった時は、すぐに海へ返し松葉ガニの生態系維持に協力する様にされています。
なぜ、底引き網のように効率的な捕獲方法をしないかと言うと、
籠漁の方が、蟹の傷みが少なく、鮮度と姿も良い状態で捕れるからだそうです。
蟹というのは、身の危険を感じると足を落として逃げる習性があるため
このような方法をとる漁港があります。
足がそろっていない松葉ガニは、見た目が悪いだけでなく、B級品として扱われてしまうので、
蟹の生息量や海域の深さなど、地域の特性に合わせた漁法で捕られています。
松葉ガニの中の松葉ガニとは?
2015年から鳥取県の松葉ガニの中から、スーパースターの松葉ガニが誕生しました。
その名前も五輝星(いつきぼし)とよべれ、
甲羅の大きさは13.5㎝以上必要で、
通常の松葉ガニと比べると2.5㎝以上の差があります。
「たった、2.5㎝!?」と感じたかもしれませんが、
人間でいえば、0.5メートルくらいの体格の差ともいえるのではないでしょうか。
また、重さは、生きている状態で1.2キロ以上で、身が詰まっていると判断されること
もちろんの事足がすべて折れていない状態、且つ鮮やかな蟹の色合いである事。
計5つの基準を10人の目利き師によってクリアーできた松葉ガニだけを
「五輝星」と名乗ることができる希少価値の高い蟹なのです。
※「五輝星」は販売されている全体の1.5%にも満たないそうです。
松葉ガニのタグの色は?
鳥取県の沖合で捕れる松葉ガニのタグは、白地に赤色のタグになります。
島根県の場合は、青色のタグになります。
このタグは、水揚げされた場所によって色が決められており、
蟹の偽装防止のためであったり、その土地で捕れた証を証明するものであります。
つまり、このブランドタグは、安心と信頼の証拠なのです。
松葉ガニの歴史
最近になって、やっとみつかった松葉ガニに関する古い文献が見つかりました。
それは、1782年に鳥取藩の山田佐平太という記録係が書いたものだそうです。
何が書かれていたかというと、
鳥取藩主 池田治道が津山藩主 松平越後守に松葉ガニが贈呈されたと記録されており、
このころから、贈り物として松葉ガニが使われていたことが分かりました。
上記文献が見つかる前の最古の文献と言えば、1845年に書かれた鳥取藩の「町目付日記」というものでした。
こちらの内容としては、
11月13日に祝の席に松葉ガニが用意されたというもの。
鳥取藩の御用座敷の建て替え(棟上げ)で祝されたとしています。
この文献の内容を元に、鳥取県では、11月の第4土曜日を「松葉ガニの日」と設定し、
毎年、鳥取県ではこの日に、蟹が振る舞われるイベントが開催されることがあります。
また、1858年に記された「町年寄御用日記」では、
11月30日に町役人が昼食で松葉ガニをいただいたとかかれています。
江戸時代の頃の松葉ガニの取り方
昔の量は1本の縄に複数の釣り針をつけた道具で、蟹を釣るスタイルで漁がおこなわれていたそうです。
もともと、ヒラメや真鯛、タラなどを捕るための道具で、
松葉ガニは、魚漁をしている時にたまたまかかったのではないかとされています。
そのため、当時では松葉ガニの水揚げされる量は、かなり少なく、
今以上に貴重で高価な食材とされいたのではないかと想定されます。
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