【お腹スッキリ】赤ちゃん・幼児の便秘は食事で解消できる!!
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授乳期、離乳食期、幼児食期と赤ちゃんが口にする食べ物の変化によって、
排泄するうんちの質や形も変わってきます。
食べたものが栄養になって、不要なものが排泄されていることは、動物の原理原則でもあり、
何を食べるかによって、便通の良し悪しも変わってくるのは当然です。
便秘というのは、2,3日くらい、且つ、子供が元気な状態であれば、大したことはないのですが、
排泄しないことが習慣化してしまうのがすごく危険で、お腹が張った状態が普通となってしまいます。
さらに、便秘の状態が長く続いてしまうと、お腹が痛くなってしまったり、
その影響を受けて、高熱に悩まされる可能性もありますので、少なくとも1日に1回程度、うんちを出す習慣は身につけておきたいものです。
特に小さい赤ちゃんにとっては、それらの辛い症状を泣くことでしか伝える手段がないため、
高熱時など、風邪を引いてしまったのかと、勘違いしてしまう場合があります。
なので、おなかが張って苦しそうだったり、うんちが固くなってしまい排便が痛くないかなど、
日常の赤ちゃんの様子をしっかり把握してくことが大切です。
すこし大げさかもあいれませんが、唯一、赤ちゃんを守ってあげられるのは、
お父さん、お母さんだけだということも再認識してあげてください。
目次
授乳期・ミルク育児の便秘対処法
早ければ、生まれて1週間で、便秘に悩まされる赤ちゃんもいます。
特に母乳ではなくて、粉ミルクで育てる場合に便秘になりやすい傾向があります。
だからといって、絶対的に粉ミルクはよくないという意味ではないのですが、
母乳に比べると、栄養素の消化が悪く、イメージとしては、食べカスが多く残り、お尻の出口を詰まらせやすくしてしまいます。
しかしながら、母乳の場合でも、お母さんの体調によっては、
粉ミルクの方が便秘になりにくいこともありますので、その使い分けが大切だと言えます。
粉ミルクの種類と赤ちゃんの相性も関係がある
生まれてから退院するまで、なかなかうんちが出ず、
毎日のように看護師さんに※綿棒マッサージをされないと排泄できない場合があります。
(※綿棒マッサージとは、綿棒の頭の部分を指でほぐしてベビーオイルなどを浸し、
お尻の穴に綿棒を入れて刺激して便意を促してあげるマッサージです)
このような場合、特に便秘の傾向がありますので、退院後の食事(ミルク)は気を付けてあげてください。
そして、同じように赤ちゃんのお尻を綿棒マッサージで排泄を促そうとしても、
やはり、看護師さんとの経験の差の違いから、なかなかうんちを出してくれない場合があります。
生まれて間もない赤ちゃんは、うんちの出し方を模索していることもありますが、
便秘の状態が続いているようであれば、もしかすると、粉ミルクと赤ちゃんとの相性が合っていない場合があります。
粉ミルクを変えるだけで、便秘を解消!!
大きく分けると、赤ちゃん用の粉ミルクの種類は3つあります。
※基礎知識として、まず、用途を間違わないようにはして欲しいところです。
- 一般的な牛乳から作られる粉ミルク
- アレルギーの原因を作らないようにする粉ミルク
- アレルギーの赤ちゃん用の粉ミルク
もっと細分化すると、メーカによって、成分の配合量など変わってくるのですが、
一概に、どんな栄養素が便秘になりやすいという科学的根拠は、未だ明らかにはなっていません。
(例えば、牛乳成分といえども、牛、豚、山羊など様々ですので、製造工程を確認できないと難しいところがあります)
なので、粉ミルクのメーカーと赤ちゃんの相性を調べるために、試し飲みを続けて
原因の切り分けをするしか解消法はありません。
まずは、大きい缶の粉ミルクを買うのではなく、
携帯用の小さなパックをいくつか買って、少量パックがなくなるまで試して、赤ちゃんの様子を見ていきます。
そして、A社の粉ミルクを飲ませていたのをB社に変えてみた時、
授乳後1時間ほどでうんちが出る場合があります。
その時が粉ミルクのチェックポイントです!!
そして、様子を見つつ2回、3回とそのミルクを飲ませていくと、反対にうんちがゆるくなり過ぎてしまうこともあります。
そんな場合は、B社とC社のミルクを1:2の割合であげると言ったように。
いいうんちが毎日出るような配合を、卒乳まで続けることで、赤ちゃんの便秘に悩むことはありません。
離乳食期の場合の便秘解消法
ミルクの量が少しずつ減り、ミルク以外のものを口にすることが多くなると、
飲み物しか摂取していなかった頃より、固形物を食べる分、うんちも固くなってきます。
赤ちゃんにとって、この食事の変わり目がすごく大切です。
例え、授乳期でうまく言っていても、この時期に便秘になってしまう赤ちゃんは多くいます。
そんな時も、どんな食事を作るかによって、腸内事情を変化させますので、少し意識してもらえればと思います。
便秘がひどい場合、離乳の時期に最大7日間もの排泄できなかった例もありますので、
重症化してしまわないように、赤ちゃんが食べる離乳食にも十分に気を付けてください。
大人も子供も便通には、食物繊維が大切!!
離乳食の主食として、おかゆやジャガイモの煮物を食べさせることはいいのですが、
葉物野菜があまり好まない赤ちゃんは要注意です!!
食物繊維が不足していると、便通が悪くなり、気付かない間に苦しそうにしている時があります。
お尻やおなかをマッサージしてあげれば、うんちを出そうと頑張るのですが、
排泄の事だけ目を配る訳ではないので、毎回、完璧にできるわけではありません。
そうなると、徐々におなかの中でうんちが溜まっていき、固く大きくなってしまいますので、
排泄のサイクルも遅くなってしまいます。
特にまだまだ未熟な赤ちゃんにとって、お腹の力も強くないので、排せつ物を筋力で押し出すことが難しい状況です。
なので、栄養を取ることと、排泄することのバランスを考えた、離乳食を目指してみてください。
離乳食レシピにはよく「にんじん」「じゃがいも」「かぼちゃ」など根菜やイモ類が多くみられますが、
実は便秘の原因になりやすい食材でもあります。
同じ味付けの中に細かく刻んだ「キャベツ」「ホウレンソウ」「小松菜」など、
葉物野菜を入れてあげるだけで、ずいぶんうんちの質が変わりますのでおススメです。
赤ちゃんの便秘が7日間続いてしまった場合の症状
便秘で病院に連れていくことに抵抗があるかもしれませんが、
1週間ほど便秘が続いてしまった場合は、病院の先生の力を借りましょう。
便秘の症状についても、小児科で問題ありません。
おそらく、すぐに赤ちゃんに浣腸してもらえ、最悪の事態はま逃れることができるでしょう。
病院によっては、浣腸をしてもらえる場合もありますし、
整腸剤や腸の中の便を柔らかくする薬を処方してもらえることもあります。
また、赤ちゃんがうんちが出ずに泣き出した時など、お家で対処できるように、
緊急時に備えて、予備で座薬を処方してもらえうと良いでしょう。
幼児期の場合の便秘解消法
完全に大人と同じ食事がとれるようになり、
トイレでうんちをするようになると、またうんちの質や排泄のペースが変わります。
運動量が増えて筋力も増えるので、「うんちがしたい」と思えばしようとするのですが、
大人用のトイレだと足が届かず踏ん張りづらかったり、
保育園や幼稚園に通いだすと、うんちをしたい時にできず、我慢してしまうこともあります。
また、食事の好き嫌いなどにより偏りがあって、便が出にくくなる場合もあり、赤ちゃんの時とは違い、
子供の意志も、はっきりとしてくるので、便秘の要因を作りやすくしてしまうことがありいます。
でも、この時期の子供にとって、一番簡単に喜んで食べてくれるのが「オリゴ糖を摂ること」です。
整腸効果がありビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあるので、便秘気味な幼児には最適なんですが、
子供によっては慣れるまでおなかが緩くなることもありますので、少しずつ試してみてください。
市販されているオリゴ糖にもいろいろな種類がありますので、
あまり安価なものは水あめなどが多く入っているため効果が期待できません。
食品表示の原材料名などを確認して選ぶようにしてください。
子供が好むもので、便秘対策を!!
また、子供が大好きなオレンジの100%果汁のジュースも便通をよくしてくれます。
オレンジをしぼってジュースを飲ませてもいいのですが、市販のジュースでも十分な効果がありますので、
手軽に便秘対策をとることができます。
実際、オリゴ糖を料理で使う場合、ほんのわずかしか摂れませんので、
オレンジジュースにオリゴ糖を数滴入れて混ぜ溶かして飲ませることで効果が倍増します。
しかも、オリゴ糖を嫌う場合でも、ジュースに甘さがあるため、気付かずに飲んでくれます。
大切なのは、無理せず楽しく、体にいいことをすることです。
それらが、何の抵抗もなく良い習慣を作ってくれるのです。
何をやってもうまくいかない場合の対処法
体調などによって便秘が続く場合は、最終手段として、幼児用の浣腸を使用するのもよいと思います。
使用する量は年齢というよりは体の大きさによって変わりますので、使用上の注意を読んむか、薬剤師さんに相談してください。
浣腸はくせになる、という話も聞きますが、これは全く医学的根拠がないそうです。
ただ、お腹に痛みはありますので、なるべくなら使わずに出るようにしてあげたいなと思いますので、
お守り代わりに常備しながら、基本は食事で排便をコントロールすることです。
うんちがなかなか出ないと、「うんちをすること=苦手になってしまうこと」になり、心理的にも便秘を招く原因になってしまいかねません。
大人になっても便秘で悩む人はたくさんいますが、
毎日のことですから、できるだけ子供が「痛い・苦手」というようなネガティブな思いをしないようにサポートしてあげてください。
便秘というのは、病気でもありませんし、特定の対処法というのも必ずある訳ではありません。
大切なのは、その子に合わせた方法を見つけ出してあげることです。