子供が「ごめんなさい」とすぐに謝らないのは、親の勉強不足!!
2017/05/23
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目次
瞬間的に親が判断を下すのは危険
子供が悪いことした時に親から一方的に、「ごめんなさいしなさい!!」って、言わせてしまってないでしょうか?
親として、ごめんなさいと言える子供になってほしいと願うのですが、何でもかんでも、
強制的に謝らせるのは、子供の自我を閉じ込めてしまう可能性がありますので、注意してほしいところです。
親が目の当たりにする子供の情景とは、その瞬間にたまたま、子供のよくない姿が飛び込んできただけかもしれません。
よく、その状況を見ただけで判断してしまいがちなんですが、本当に子供が一方的に悪いことをしたのでしょうか?
何が言いたいかというと、瞬時に判断するのではなくて、
状況をちゃんと把握してから、ちゃんと判断することが望ましいということです。
子供が友達のおもちゃを取っていたらどうするのか?
例えば、ある瞬間子供が、
お友達が持っているおもちゃを無理やり取ろうとしているのを目の当たりにした時、どの様に声をかけますか?
その状況だけを見て、ついつい反射的に「お友達のおもちゃを取っちゃだめでしょっ!!」って、
言ってしまいそうになるんですが、ちょっと待ってみてください!!
本当に子供が悪いことをしているのでしょうか?
仮に、もともと、我が子が使っていたおもちゃをお友達が先に取ってしまって、
それを取り返そうと、おもちゃを取っていたのであれば、状況は変化するでしょうし、子供にかける言葉も変わってくるはずです。
例えば、あなたの大切にしているモノを無理やり貸してよって、取られたらどんな気持ちになるか考えてみてほしいんです。
しかも、それを取り返そうとしているところを誰かに見られ、
「お友達のおもちゃをとっちゃダメでしょ!!」って一番信頼する人に言われたら、もう悲しくなるしかないでしょ、、、
大人だったら、すぐに言葉で弁解できるかもしれませんが、
子供にとっては、まだまだ、流ちょうに会話することができない事が多いので、親の圧力が強いほど、
もう無理やりでも謝らなければいけない状況になってしまいます。
状況を知ったうえで、子供にどのように伝えればいいのか?
どんな状況であれ、無理やり取ることは良くないことだと思います。
だけど、状況も把握しないまま、親の助言を子供に伝えるのは、ちょっと違うような気がします。
もし、自分よがりの行動で他人の物を取ったのであれば、理由をちゃんと伝えてから
「おもちゃを無理やり取ることははダメなことなんだよ」と伝えればいいのですが、
もし、先ほどの状況であれば、もっとべつの言い方をする方がいいです。
だって、子供は大切なものを取られて、自分が取ったつもりは一切なくで、取り返したと思っているんですから、、、
この場合であれば、まず、おもちゃの取られることの悲しさから教えてあげてください。
「おもちゃを取られたら悲しいね。(悲しかったでしょ?)」
そして、自分もお友達と同じことをやってしまったことを伝えます。
「でも、○○ちゃんも、お友達と同じようにおもちゃを取っちゃったんだよ。」
次に、お友達も悲しい思いをしていることを理解させてあげます。
「2人とも悲しい思いをしているんじゃない?」
最後に、どうすればよかったのかを考えさせてあげることによって、徐々に子供の判断力が高くなっていくんです。
「じゃあ、今回どうしたらよかったと思う?」
この時、決して「お友達におもちゃを渡せばよかった」という結論にさせてあげないでください。
例え、子供の口から出てきたとしても、、、
ホント自我がなくなる子供になりますよ。
少し余談ですが、「お姉ちゃんでしょ!!我慢しなさい!!」とか、威力抜群ですからね、、、
そして、絶対に最終的な親の判断は間違えないようにしてください!!
あっていることは、OK!!間違っていることはNO!!と絶対に子供に伝えるべきです。
まず、お友達がおもちゃを先にとってしまったことが、よくない行為だった事は、大人ならすぐに判断できると思います。
でも、その後、また我が子がおもちゃを取ってしまたことで、お互い同じことをやってしまった結果、
「どっちが先にやった弁論」になってしまって、収拾がつかなくなってしまたのかと思います。
なので、今回の場合、言葉で「返して」とか、「取らないで」と言う事を子供に教えてあげるのが、1つの正解なのかと思います。
また、子供どおしでは、言葉の掛け合いだけでは通じない可能性があるので、身近にいる大人に伝えることも大切なのかと思いますので、
そういったことも、子供に伝えてあげましょう。
頭で理解しても、やっぱり子供には「ダメ!!」って言ってしまっちゃう!!
子供も大人も同じ人間なんです。
まず、今回のケースを自分自身のことと想定して考えてみましょう。
例えば、大人であるあなたの友人同士が、ケンカをしていたとしましょう。
いきなり、お前が悪い!!謝りなさいよ!!っていうでしょうか?
言いませんよね!?
まず、判断をくだす前に、子供であってもケンカの仲裁に入るかのように
「どうしたの?」「何があったの?」と、状況を確認するべきなんです。
この時、我が子だけに確認するのでは無くて、両者共にお互いの言い分を聞いてあげましょう。
そして、しっかりと状況を把握した上で、大人としての最終判断を伝えてあげるです。
ネガティブな言葉は、ごめんなさいを言えなくする
注意するときは、できるだけネガティブワードを使わないことなんです。
大人でも一緒だと思うのですが「○○してはいけないでしょ!!」と指摘されると、
人間の本能的な防衛心が働いて、受け入れようとしなくなるんです。
なので、子供が簡単にYESといえるように、ポジティブな言葉を選んで上げることが
親としての優しさなのではないかと思っています。
例えば、
○○してはいけないでしょ!! ⇒ ○○した方がよかったんじゃない!?
さっきの例でいうと、
「物を取ってはダメでしょ」なら、「返してとか、取らないでって、言った方がよかったんじゃない!?」
確かに、「ダメ」っと言うだけなら、簡潔で楽ちんな言葉なんですね。
でも、人って、そんなものなんでしょうか?
何回も言いましたが、大切なことなので、もう一度いいますが、大人も子供も、ほぼほぼ同じ感情をも言っていると思います。
なので、自分の状況に置き換えた時、あなたならどんな言葉をかけられたいか?もしくは、
どんなことをしてもらうと、素直になれるのか?
そんなことを考えながら、子供と接すると、きっとうまくいくはずです。