共依存恋愛を克服し、現状を抜け出すために必要なこと
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共依存恋愛とは、普通の恋愛と何が違うのかよく分からなくなる場合があります。
どちらとも好きという気持ちがあるからこそ、相手を守りたい、大切にしたいと思うのですが、
決定的な違いとしては、愛しているがゆえに、人を傷付けてしまうことであったり、
無意識に相手の心を支配しようとしてしまうことです。
さらにもう一歩踏み入れると、相手を失うことの心の弱さから、こういった行動に出てしまう傾向にあります。
また、その心の弱さが、鬱や精神疾患に発展してしまう場合もあります。
それから、DVや覚醒剤などの薬関係も共依存と密接に関係しており、
一概に共依存といえども、症状は100人いれば100通りあり、心の傷をどこにぶつけてしまうかによって変わってきます。
共依存恋愛というのは、純粋に好きだった愛情の形が、時間の経過とともに変化していき、
本当は一番大切なことでもある「愛」が抜け落ちて、執着心、嫉妬、束縛だけが残ってしまう現象だとも言えます。
目次
本当は怖い共依存の可能性
人間というのは、1人で生きていくことはできませんので、誰にでも共依存の素質は持っています。
子供がいるから、母親、父親となることができますし、
恋愛することによって、彼氏彼女と呼び合えるようになると思います。
この場合、まだ相互関係と言うのでしょうけど、
Aから見た自分は、父であり、Bから見た自分は、講師であったりと、人が変われば役割が変わると言うことんです。
逆説的にAがいなければ、父でいられなくなりますし、
Bがいなければ、講師でいられなくなるということなんです。
つまり、相手がいなくなることで、自分の役割が果たせなくなる恐怖心こそが、
共依存へと導いていくのです。
特に、交際相手との共依存の関係は、重症化しやすく、
相手への執着心から、嫉妬、束縛、とどんどんエスカレートしていきます。
そして、自分と同じ大きさの愛情を求めるようになり、
些細なことから「なんでわかってくれないのか!」「こんなにも愛しているのに!!」と
その苛立ちや歯がゆさが、相手の気持ちを支配しようと、執着が日増しに強くなり、
ついには、相手を傷つけてしまう行為に発展していってしまうのです。
共依存から抜け出すために
共依存というのは、なかなか自分自身では気づきにくいのですが、
愛する気持ちからくる”もどかしさ”や、苛立ちなどをどこにぶつけていいいのか分からなくなってきた場合、
注意が必要です。
恋愛に対し、気持ちに収拾が付かなくなってきたと客観的に感じるようであれば、
他に集中できることみつけることです。
例えば、趣味を見つけることでもいいですし、友人と出かけることでもいいでしょう。
とにかく、1つの殻に閉じこもるのではなくて、新しい環境を経験してみることです。
気分転換のつもりで、全然問題ないと思います。
恋愛相手から離れる恐怖心もあると思いますが、
人間関係で1度深くかかわった相手に対し、1日や2日で、離れていくようなものではありません。
また、そんな程度の付き合いであれば、恋愛とは呼べないのではないかと疑問に思います。
そして、今では、スマホなどのコミュニケーションツールもたくさんありますので、
距離は離れていても、心を通わすことはいくらでもできます。
このままでは、同じことを繰り返していくだけか、症状が悪化していくかどちらかです。
共依存恋愛を抜け出すには、今までと違う行動をしていかなければなりません。
といっても、現段階では、恋愛に終止符を打つ必要はないと思っています。
少しずつ、相手優先の自分ではなくて、
自分がいてこその相手という位置づけに変えてみてください。
そうすることによって、その恋愛は今まで以上にもっとうまく行くこととなるでしょう。
自分の意見を伝えられる環境を作る
相手に強く依存してしまう人は、自分というものがハッキリしていないため、流されやすい傾向にあります。
また、頼られることが嬉しく、世話をすることが大好きで、断るのが苦手な性格でもあります。
そのため、気づかないうちに相手に依存してしまったり、甘えたりを繰り返してしまいます。
そんな傾向がある人は、
まず、一人でも生きていける人間になることを目標にしてください。
難しく考えずに、普通に家族や友人との時間を楽しんだり、趣味に打ち込んでみたり、
パートナーに寄りかからないようにして、一人の生活を楽しめる時間と方法を持つことです。
そして、仕事、友人、趣味など、自分の世界観の幅を広げていくことによって、自分の考えや意見が生まれてきます。
第三者の意見はまともに受け止めず、
参考程度にとどめ、気持ちをコントロールしながら生活していきましょう。
そうすることで、自分の考えや意見を相手に伝えれるようになっていきます。
「一人でも楽しいけど、二人でいる方がもっと充実する」そんな相互関係を築いていくことです。
そうすことによって、お互いに成長し合える恋愛をすることができるのです。
自己肯定感を育てていく
共依存の関係にある人は、自己評価が低い傾向が強くあります。
それは、自分に自信がないため、相手が必要としてくれていること、
認めてくれていることで相手を基準にして自分の評価を確認しようとします。
「こんな自分でも必要としてくれている」というような気持ちが強くあります。
でも、自分の存在意義や評価は相手が決めるものではなく、自分自身で自由に決めるものです。
自己評価を低く見積もる人の特徴はとして、幸せを受け入れる準備ができていないことです。
これを解消するためには、幸せを受ける箱が必要となります。
その箱を見つけるには、幸せを見つるための感性を高めてください。
そのためには、日々の感謝できることを見つけることです。
また、その日のうちに書き留めておくことです。
感謝の気持ちというのは、幸せを受け止めるための箱をどんどんと大きくしていってくれるのです。
人と人に存在する適切な距離間
家族、友人、知人、全て適切な距離があるからこそ、その関係性を保つことができているんです。
つまり、踏み入れ過ぎてはいけない領域もあるということです。
今のあなたはどうでしょう、適切な距離が保ててますか?
共依存の関係とは、自分を犠牲にすることでその状態を心地よく感じてしまい、その心地よさから抜け出すことができなくなってしまいがちです。
相手に感情移入してしまうことは、すごくよくわかりますが、同じ愛情でも情の部分を間違わないようにして欲しいと思っています。
あなたらしさを見失わないこと、自分の人生は自分だけのもの、その二つをしっかりと心にとどめてください。
そして、最後には自分が幸せな人生を送れる選択をしてください。
問題と向き合い「自分で気づく」ことで未来が変わる
共依存者は、「自分がいないと相手は何もできない」と思い、自分を犠牲にしてまでも相手に尽くしてしまうケースがあります。
そして、次第に「自分がいないと相手が他の人のところにいってしまう」と思考が変換され、
強迫観念のように感じ出してきて、友達の誘いも断るようになったり、
仕事中も常に相手のことが頭から離れないため、本来あるべき生活のリズムが狂っている恐れがあります。
おそらく、パートナーとの殻に閉じこもっているため、他人の意見を取り入れることが難しい状況で、
よくない変化に気付くことが難しいのですが、ある時、ある瞬間、「あれ?このままでいいのかなぁ?」と気づく瞬間が出てくると思います。
その時は、チャンスだと捉えてください。
人は、気づくことで変わっていけます。
その自覚こそが、問題への対処の方法を考える気持ちへと変化していきます。
共依存なのかもしれないと気づいたことは、とても大きな前進だと思ってください。
本当の自分の幸せを作るために
あなたは、「人より頑張っている」、「自分だけが我慢している」
そのように思っていませんか?
でも、その頑張ることや我慢することは、自分ではなく相手に何かを叶えてもらうための努力のようにみえます。
その努力を向ける方向は、相手へではなく自分に向けてすることです。
相手に期待しすぎることで、期待が裏切られたとき落ち込んでしまったり、
不安になってしまったりして、その結果、相手を束縛してしまったり依存を強くしてしまいます。
一度、ここで立ち止まってみてください。
そして、自分の歩んできた道を振り返ってみてください。
昔のあなたは、あなたなりのやり方があって、ここまで頑張ってきたはずです。
その人に頼らない、あなたなりのやり方をしてみればいいのです。
そうして、自分を見つめる時間を作れば、離れるという選択は出てくるはずです。
もし、精神的にも離れることができて、それでもあなたの心に必要とするものがそこにあるなら、
少しだけ自分というものを別の角度でみるようにしてください。
そして、今までの人との関わり方を振り返ってみてください。
今の相手は、あなたが考える未来をともに掴める人ですか?
それとも、足を引っ張ってませんか?
あなたが、自分で歩く覚悟と決心をすることが、本当の意味での変わるということです。