”離婚危機状態”の仮面夫婦が、修復するために変えた3つの習慣
この記事は約9分で読めます。
無関心になった夫婦の現状
この様な夫婦の関係性が続いていたりしませんか?
軽く、仮面夫婦の特徴を並べてみましたが、1つでも思い当たる節があれば、まさに危険信号です!!
- 朝の挨拶は消え、お互いそれぞれ仕事へ向かい、1日のうち顔を合わす時間も限られたなかで静かな生活が続いている。
- 子供の学校行事の事を伝えるために、LINEで業務連絡のようなやり取りをしている。
- お互い高い壁を作ってしまい、面倒なことは避ける選択をしてしまっている。
- 以前は、笑顔でお互いのことを話していた夕食の時間も薄れつつある。
- 無意識に、意見をぶつけ合うことを避け、極力喧嘩したくない、心理が働いてしまう。
一度付けた仮面は、外すのが大変!
心のなかでは分かっていると思うんです。
夫婦仲良くしている方が、楽しい人生を送ることができるって!
食事なんかも二人で食べた方が美味しいってことも知っていると思います。
でも、以前は聞いて笑えた冗談も、今は笑えなくなってきている事にも気づいているんですよね。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、言いだせなくなってしまうこともあります。
また、自分から折れることにも抵抗を覚え、夫婦の間に変なプライドが生まれてしまうことだと思います。
そして、そのうち、超えられないほどの壁が「ドンっ」と、
夫婦の間に作りあげられて、完全にシャットアウトし、心を閉じちゃうんですよね。。。
たまに顔を合わしたとしても、些細なことで言い合いになって、
さらに負のスパイラルが形成されて行きますし、正直、どうすればいいか分からない状態になってきます。
そうなってくると「一人の方が楽なのかも!?」そういう感情が生まれ、
一緒だった寝室までもが別になり、”家庭内別居予備軍”へと進んでいきます。
そして、人間って甘い生き物ですから、だんだんと一人でいる時間の方が楽に思いえてきて、
独身だった頃の楽しい気持ちが蘇ってくるんです。。。
でも、心のなかでは分かっていると思うんです。
夫婦仲良くしている方が、楽しい人生を送ることができるって!!
食事なんかも二人で食べた方が美味しいってことも知っているでしょ。
ちょっとした習慣を変えるだけで、
夫婦の仲なんて、簡単に修復することができるんですから、勇気を出して、あなたのあるべき姿へと進むべきだと思います。
お互いが修復へ向かう動機を作る
昔から「子はかすがい」と言うように、夫婦修復への第一歩は、まずあなたのお子さんに焦点を当てることです。
夫婦で衝突し合い、対立している視点を子供へとずらしていくことで、解消することができます。
夫婦向き合い対面するのではなく、まっすぐ同じ方向に向くことによって、衝突することが少なくなります。
そして、「子供の成長」という共通の目的を持って、突き進むことができるんです。
そうすると、お互いが協力する心が出てきます。
イメージとしては、スポーツと同じです。
味方とどのように協力して、ゴールに向かうか!?
そうすることによって、会話の質も変わってきます。
目標を達成するための作戦会議みたいなものです。
時に衝突しあうこともあると思いますが、仮面夫婦と同じような衝突ではないことにも気づくと思います。
あくまで、共通の目標を達成させるための主張と変わってくるのです。
また、夫婦で子供に焦点をあて、子供の声に耳を傾けていくと、
子供の素直な言葉に、夫婦にとって大切なことを気づかせられることもあります。
僕のクライアントさんに、たまたま夫婦仲を変えてしまった
”子供にまつわる”こんなエピソードを聞いたことがあります。
あるとき、息子さんが自分が歩んできた年表を学校で作ることになって、
生まれたときから現在に至るまでを書き綴り、
そのときの写真も貼り付け、子供の過去を振り返る課題があったそうです。
息子さんは、持っていく写真を選びながら言ったそうです。
「このときは、父ちゃん母ちゃんと一緒に寝てたね、みんなでお風呂にはいっていたね(家庭内別居予備軍だった)、
みんなでご飯食べながら怖い映画みたね、なんで今は一緒じゃないの?
みんなの方が楽しいよ。またみんながいいなぁ。」
この時、この言葉を聞いて、久しぶりに目を合わしたそうです。
また、自分たちのことだけを考え、大切な子どもの気持ちを置き去りにしていたんだなぁと実感させられたそうです。
夫婦の会話の大切さ
人間にとって、コミュニケーションをとることは、一番重要なことだと思います。
だから、言葉が生まれたんです。
現代でも1人で孤独を感じ、殻に閉じこもってしまう人が多くいます。
自分で思い悩み、自分でダメな方向に考え、悪い結果をもたらしてしまうものです。
いいことばかりではないかもしれませんが、人との会話が、心を豊かにしてくれます。
そして、夫婦仲の修復にも共通して同じことが言えます。
それは、「会話なしでは、修復することができない」ということです。
でも、今の状態で、いきなり直接会話するのは、ちょっとハードルが高く感じませんか!?
なので、初めは電話からでもいいんです。
メールではなく、かといって顔を合わすわけでもないのが、電話なんですけど、
直接、声で相手に伝え、相手の感情をつかめる便利で簡単なツールなんです。
ちなみに、変に思うかもしれませんが、同じ家の中にいても電話でもいいんですよ。
やり方ではではなく、声を伝え声を聞くことが大切なんだと思います。
大きな変化じゃないかもしれませんが、だんだんと会話することの大切さに気付いてくるはずです。
そして、子どもには挨拶の大切さを言っているのに、肝心な親の方ができてないことにも気づかされるのです。
そうすることによって、「明日の朝、おはようを言ってみよう!」
「ありがとうって、伝えなきゃ」そんな、今までになかった言葉の好奇心が生まれてきます。
今まで、当たり前の言葉をしなくてしまった夫婦だからこそ、
当たり前だと思っていた言葉が特別と感じることができるんだと思います。
思いやりを持つことの大切さ
お互い仕事をしていると、自然と家事に時間をまわすことができなくなってくると思うんです。
「明日でいいか~」「休みの日にしよう」そんな気持ちから、いろんなことが後回しになってしまいがちですよね。
誰だって、一緒ですよ。
あなたも、あなたのパートナーも、現代社会人みんな疲れ切っているはずなんですよ。
でも、夫婦間において、常に同時に疲れている状況じゃないですよね。
そんな時は、相手に思いやりを見せるチャンスだと思ってください。
初めは、なにか一つの思いやりだけでもいいんです。
夕食の買い物をして帰ろう、洗い物だけしておこう、お風呂を流しておこう。
思いやりとは、目には見えない相手への想いです。
だから、言葉にする、行動する、何かを付け加えないとうまく伝わらないものです。
普段、目を向けることのなかったこと、その小さな思いやりが相手の時間を作りだし、心に余裕ができてきます。
まさに相乗効果ですよね。
ただ、「してあげた、やってあげた」そんな気持ちでは、思いやりではありません。
思いやりとは、相手を気遣い見返りを求めないことです。
その些細な気づかいや優しさが、家庭内に包まれて、よい循環が生まれてくるんです。
夫婦の時間の大切さ
夫婦の修復を試みた時から、過ごす時間の長さが、修復の土台となります。
「夕食を一緒に食べよう」と声をかけてもいいでしょうし、
「休みの日に買い物に一緒に行ってみるか」なんて、短い時間の共有からスタートしてみてもいいと思います。
もしかすると会話が進まなく、気まづい雰囲気になるかもしれません。
食事をしていても会話がなく、見ている先にはテレビなのかもしれません。
でも、これでいいんです。
だって、今まで相手に関心がない仮面夫婦だったと思えば、大きな進歩です。
案外、こんなことがきっかけで修復し始めてくるもんなんですよ。
大事なのは、時間を共有するということです。
同じものを食べ、同じ空間にいて、同じ目的を持って行動する。
共有の時間を持つことで、いずれ会話が始まってきます。
そのとき、何かが動き始めるんだと思います。
初めは、そんな大きな目標を持たずに、
「もっと気楽に楽しい時間を過ごしてみよう!」そんな気持ちでいいんです。
それだけで、仮面夫婦の修復へとつなっがってくるんです。
これからの夫婦としての歩み方を考えて
年齢を重ねていくとともに、夫婦の関係は常に変化していくと思います。
出会った頃のような燃えるよう気持ち、相手のことを想うとドキドキするような気持ち、
それらは時間の流れのなかで落ち着き、いずれ空気のような存在へと変化していきます。
子どもを育てていくうえでの同志のような関係、付き合い始めの頃のような友達関係、
子どものためと割り切った同居人のような関係、どれも形は違えど夫婦のあり方の一つだと思います。
変化することに、お互いの心がついていけず別れることを選択する夫婦もいます。
でも、別れることを選択しない夫婦もいます。
長い年月ときを過ごしていくなかで、情という時間を重ねてきた夫婦にしか感じることのできない感情が芽生えていくからです。
それは、心のどこかにある未練かもしれませんし、数々の思い出が美化した形での想いかもしれません。
他人にはわからない、自分たちだけが感じれる感情です。
婚姻届という紙切れ一枚の関係といえばそうですが、縁あって出会い、そしてお付き合いし、家族としてやってこれたんだと思います。
難しい問題もありますが、離婚という別れを選択することはいつでもできます。
もしかしたら、お互いの道に少しだけ、ズレが出てきただけかもしれません。
そんなことは、後ろを振り返って、これまで歩んできた道をよくみればすぐに解決します。
そこには、しっかりとした足跡がのこり、そこには二人の歴史が刻まれています。
今が険悪な状況であっても、
少しだけ、お互いの顔をみて、手を取り合い、勇気をだして一歩だけ踏み出してみませんか。
小さな一歩ですが、少しだけ違う景色がみえると思います。
そして、そのまた、次の一歩先にも違う景色が待っているはずです。
今日からは、周りを見渡し、景色を楽しみながら散歩するくらいの気持ちで進んでみてください。
きっと、仮面が取れる音がきこえてくるはずですから。。。