アダルトチルドレンの特徴とそのトラウマを克服する方法
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アダルトチルドレンとは、子供の時に親から何かしらの精神的な苦痛を伴い、大人になった人の事をいい、
その幼少時代のトラウマから、現在に至っても人とのコミュニケーションがうまくはかどらなかったり、
長年にわたり染みついた偏った考え方のせいで、生きづらさを感じたりしてしまいます。
目次
アダルトチルドレンの特徴
人に認められた経験がないため、自己評価がとても低く、
他人から見てどう思われているかという他者の目線が、行動する基準になるので、
「自らがこうしたい!」と思った行動ができないという特徴があります。
また、以下の質問に1つでも当てはまる場合、アダルトチルドレンの可能性があります。
- 自分の気持ちや思っていることが言えずに、つい押し黙っていませんか?
- 自分に自信が持てず、いつも人の顔色をうかがっていませんか?
- 人との距離の取り方がわからず、妙に近すぎたりして相手に迷惑をかけていませんか?
- 自分で考えて行動できますか?
- 人に嫌われるのを恐れて、心を閉ざしていませんか?
- 友達の作り方が分からなく、孤独ではないですか?
- 居場所がなくて、信頼できる人もいなくて、不安で辛い思いをしていませんか?
実は、これらの質問事項ですが、全部、アダルトチルドレンが感じている悩みそのものになります。
アダルトチルドレンの思考パターン
基本的には、他人の意見が、自分自身の判断基準になってしまいます。
例えば、
「○○したいと思った自分を、あの人はどう思うだろうか、きっと否定するに違いない。
だから、あの人の言う通りに、△△しなさいという事を聞いて、そのように行動しよう」
と考えてしまいます。
また、他人から押し付けられた理不尽な意見だったとしても、
「あの人は絶対だから、言うことはすべて聞き入れなければならない」と反論することはありません。
そして、極論「あの人が、白だといえば、それがたとえ赤でも白なのだ」とまでも過剰に反応してしまうのです。
こういった思考パターンは、
言う事を聞かないと、「叩かれたり、罵られたり、無視されたりしてしまうのではないか?」という、
幼少期のトラウマが、そうさせてしまいます。
兎に角、人から嫌われたくなくて、
自分を押し殺してまで、人に合わし、言うことを聞くようにしてしまいます。
そして、自分の意見を言わなくなるだけではなく、
初めから意見を持たなくなり、考えて行動することが、できなくなってしまうのです。
アダルトチルドレンを克服する方法
あなたがしたいこと、思ったこと、感じたことを、自分の言葉で言えるようになるためには、
他者から暖かい愛情を受けることが必要になってきます。
しかし、過去からギクシャクした親子関係であれば、思い切って話を打ち明けたとしても、
今さら親の愛情を受けることは、難しいことでしょう。
そんな場合、同じ悩みを抱える人たちが集うコミュニティで、
話を聞いてもらうのもいいと思いますし、親戚を頼ってもいいでしょう。
兎に角、あなたの言葉を否定せず、すべてを受け止めてくれる存在と出会うことです。
また、結婚すれば、義父義母が自身の両親代わりにもなりますので、
そこでも親の愛情を受けることができるでしょう。
ただし、他人に甘えるばかりでなく、あなたも少しだけ変わる努力が必要になります。
愛情を受け取るためのちょっとした努力
アダルトチルドレンを克服するために、
愛情が必要といっても、そんな特別な愛情である必要はありません。
普段の何気ない会話など、日常的なにコミュニケーションを取ることから、愛情を受け取ることができます。
初めは「愛情を受け取るんだ」と身構えてしまうかもしれませんが、
特に何も考えずに、「今日やったこと、最近のニュースの話、ハマっていること」などなど、
あなたのことについて、話をしてみましょう。
この時のルールとして、決して自己否定しないこと。
愛情を受け取るためには、まず自分自身を大切にしてあげることが必要です。
「どうせ自分は、、、」とか、「自分が悪い」など、否定的な言葉は極力避けるように意識してみましょう。
そして、相手がすべてを受け止めてくれると信頼することです。
その信頼が、お互いの絆を深めてくれることでしょう。
人に愛されて、認められることで、必ず自分に自信が持てるようになります。
嫌われることを恐れずに!
わざわざ、嫌われるような行動を取る必要はありませんが、
心の持ちようとしては、「別に嫌われてもいいよ」って、開き直るくらいの方がちょうどいいと思います。
否定されるのが怖くかったり、見捨てられるんじゃないだろうかと、不安に感じてしまうかもしれません。
でも、少々嫌われても、あなたが望めば、仲直りすることもできますし、極論、1人でも生きていけます。
また、生きていく中で、良好な人間関係は、すぐに生まれてきます。
今は、相手に合わせてしまう癖を取り除くということを意識して、
しっかりと、「嫌われる勇気」を持ちましょう。
今日よりも素敵な明日にするために
まずは、「どんな生き方をしたいか?」
理想の姿を思い描くところから、スタートしてみてもいいと思います。
漠然とでもいいでしょうし、少しずつ時間をかけて膨らませていってもいいでしょう。
親からの愛情不足という根が深い問題ため、今日、明日とすぐに解決できる事柄ではないと思います。
しっかり、目標に向かって、継続的に時間をかけて前に進んでいくことです。
不思議なことに人は、程よく自己中心的で、ワガママな方が、魅力的に感じることもあります。
あなたらしく生きるために、あなたを縛り付けているものを解放して、
どうぞあなた自身の人生を歩んで行ってください。
そこにはきっと、明るい未来が広がっていることでしょう。