子供の好き嫌いをする理由と偏食を改善する方法
2018/04/17
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親として、「体にいいんだから、頑張って食べなさい」と、半強制的に食べるように言ってしてしまいがちなんですが、
確かに、お肉ばかり食べて、野菜を食べないのであれば、栄養のバランスが悪くなるので、無理やりでも食べさしたくなるのは、すっごい分かります。
押してダメなら、引いてみる作戦ですよ。
なんで、子供が好き嫌いをしてしまうかを知ることで、半分以上、問題は解決してしまうものなんです。
目次
好き嫌いの原理原則
なんで、子供は食べたことがない料理は食べようとしないの??
人間にとって、食事というのは生きる上で欠かせないものなんですが、
昔々の大昔、食べる行為によって、危険にさらされる場合もあったんです。
それは、未知なる食べ物を食す時で、いわゆる毒物による死です。
食べ物を生産することがなかった時代では、自然界の生き物や植物が生きる上での栄養源でした。
もちろん自然の恵みと比べると、食べるスピードの方が早いわけで、次なる食べ物を探しに行かなければなりません。
最終的には、口にしてみないと分からないものの、嗅覚、味覚などの五感を働かせ、
食べれるかどうかの吟味をし、人体に影響がないと判断した時にやっとお腹を満たすことができました。
この行動を繰り返し、食材のバリエーションが広がってきたんですね。
つまり、食べるという行為は、知っているものは、何の抵抗もなくおいしくいただけるんですが、
知らないものに対しては、警戒してしまうという防衛心が無意識に働いてしまうのは、当たり前の行動なんです。
なので、その本能が働き、今まで食べたことのない料理や食材には、手を付けようとしない子供もいるんです。
こんな時は、無理に食べさせようとするのではなく、大人が食べれることを証明した後、
どんな味なのかを子供にイメージできるように、おいしさを伝えてあげることによって、初めの第一歩を踏み出すことができます。
この時、絶対にウソをついてしまうと、一生食べなくなりますので、注意してください。
例えば、ゴーヤをすごく甘くておいしいよ!!って、頭の中で子供がイメージしていたものが、
すごく苦ければ、そのゴーヤの形や色、においを記憶し、この食べ物は危険なものだと認識してしまいます。
また、親子の信頼関係も失ってしまうので、親が美味しいと言っているものは、美味しくないかもしれない。
という、レッテルが張られてしまいます。
なんで子供は野菜を食べないの??
野菜と言っても、多種多様な味や食感のものがあります。
特に野菜の中でも、苦みのあるピーマンや独特な香りのセロリ、キュウリなんかは子供に人気がないのではないでしょうか。
大人になるとこの苦みや独特の香りが美味しく感じて、好む様になってくるんですが、
子供で「美味しい!!」と言って、モリモリ食べている子は、あまり見たことはありません。
それでは、なんで子供は特徴のある野菜が嫌いなんでしょうか?
先ほどでも話した通り、これも自己防衛心なんです。
「苦い」というのは、毒だ!!という本能が働いてしまいます。
これと同じように、酸っぱい食べ物は、腐っていると判断してしまうんです。
これらの子供の判断に対し、無理やりにでも食べさそうとすると、
野菜にも甘みのある野菜などがあるにも関わらず、野菜=すべてが苦いと脳にイメージ化され、
野菜嫌い星人が誕生してしまう可能性がありますので、子供が少しでも美味しいと感じる状態(心)でトライするようにしましょう。
また、頑張ったけど、食べれなかったとしても、トライしようとしたことを褒めてあげることによって、
その食材のイメージも変わってくるものです。
好き嫌いは食材のイメージで判断している
食事というのは、食べる前から美味しいか美味しくないか、勝手に判断してしまっています。
例えば、「梅干し」を食べることを考えただけで、脳が酸っぱさを連想させて、つばが出てきたりしますよね。
つまり、過去の記憶・経験から好き嫌いを判断しているということで、食べる前から答えは決まっています。
なので、できるだけ食事中のネガティブな経験というのは、子供にさせないように心がける方がいいと思います。
どうしても、注意を促す時はありますが、その後のフォローで総合的な評価で考えればOKです。
例えば、注意した後は、良い部分を褒めてみるとか、終わりよければすべて良しの精神で取り組んでみてください。
子供の認識って、結構単純なんで、ある程度、ワッショイしておきましょう。
<食事中のネガティブな経験とは?>
- 食事中に怒られた
- 嫌いな料理を無理やり食べさせられた
楽しい雰囲気で食卓を囲むことも、食事は楽しいと記憶されて、好き嫌いが少ない子供に成長していくしょう。
どうしても、偏食よりな子供に対しての対策
本能的に防衛心が働いてしまうのは、ホント仕方がないことなんです。
言葉で何回言っても、お互いがしんどい思いをするだけです。
ちょっとしたアイデアで、子供が楽しくご飯を食べれる工夫をすることで、すべてがうまくいくと思ています。
目的は嫌なものの克服ではなくて、子供の成長のための栄養素の摂取なので、
あの手この手で、大人も楽しみながら、心の中で「嫌いなものを食べてるよ」と微笑みながら、料理を出しましょう。
食材をすり潰して入れる
子供の味覚というのは、大人に比べるとそこまで敏感ではありません。
とにかく、料理は見た目と料理名で判断してしまいます。
なので、よっぽどの癖のあるものでなければ、食材をすり潰すことによって、
何も言わず、すんなりと食べてくれることでしょう。
よくあるのが、カレーのニンジンはすり潰していれるとかですが、
とりあえず、忍法隠れ身の術で、食材を料理に忍ばせることができれば、食べてくれます。
代用品で栄養をカバーする
栄養を取ることが本来の目的ですので、
それぞれの働きを理解したうえで、それに代わる栄養素がないかを考えてみるんです。
例えば、先ほどから上げているビーマンは、ビタミンCが豊富です。
それに代わるだ代用品としては、トマト、ほうれん草、キャベツなどで栄養を補うことができます。
子供が心良く食べてくれる食材を選ぶというのも1つの手なんです。
でも、これについては、少々、栄養士の知識が必要になってきますが、
最近では、何でもグーグル先生に聞けば、難なく教えてくれます。
子供の好き嫌いをきっかけに栄養士の資格なんかも取れるほどの知識が増えるのではないでしょうか。
摂取しすぎている栄養を減らす
やっぱり、子供は脂っこいお肉や濃い味のものが好きですよね。
好きな食べ物には、飛びついてしまいがちなんですが、それでは栄養が偏ってしまいます。
赤、黄、青の三大栄養素を均等に摂取するのが、一番重要です。
偏るというのは、どちらか一方に寄ってしまう事なので、その比重を変えれば、問題解決です。
豊かな生活に慣れてしまっていますので、どうしても贅沢品を好んで食べてしまいますが、
本来、栄養というのは、必要最低限、生きていくだけエネルギーがあれば、生きてはいけます。
ただし、偏ってしまうというのが、あまり好ましくないんですね。
なので、好きなものの食べる量を減らし、嫌いなものの量も減らす方法をとってみてはどうでしょうか。
好きな料理とのコラボレーション
味の濃い美味しいものと一緒に食べれば、結構気にならなくなるものです。
何回も例に挙げていますが、ニンジン嫌いの子がカレーのニンジンなら食べてくれるというのも、いい例でしょう。
キノコ嫌いが、餃子の中に入っているシイタケを食べれるのも「好きなもの×嫌いなもの」の要領です。
とりあえず、ご飯は家族みんなで楽しく笑顔で食べることが一番です。
もし、大人も好き嫌いしているのであれば、少し子供に対してもすこし多めに見てあげる気持ちでもいいかもしれません。
とりあえず、子供には嫌いなものでも、美味しく食べることができたという事を実感させてあげることが、
好き嫌いをなくす秘訣ではないのかと思います。