【夢遊病の対策!!】子供が寝ながら動き泣き叫ぶ!?
2018/06/04
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子供が就寝してから約1〜2時間過ぎた頃合いに、
寝ていながらも、以下のような行動を取り始めたことはないでしょうか?
- 突然泣き叫び起き始める。
- 一定の方角を眺めるように、ブツブツと何かを訴える。
- 目は開いているが、問いかけても受け答えがスムーズではない。
これらのいずれかに当てはまっていた場合、
もしかすると、お子さんは「夢遊病」なのかもしれません。
目次
夢遊病ってなに?
夢遊病と言うのは、寝ている間に行動してしまう不可解な現象で、
「幽霊がみえているのか?」と思うほど、不思議な言動や行動を無意識にしてしまいます。
一般的には、15分程すると、何もなかったかのように布団に戻り、
パタリと再び睡眠に入るのですが、朝に確認しても「全く覚えていない」ようなのです。
寝ながらも「むくっ」と起きて歩き回り、そして、時には泣け叫び、
親としてもすごく心配になると思うのですが、大丈夫です!!
夢遊病についての知識を深めれば、これかれらどうやって、
子供と接していけばいいかが、だんだんと分かってくるはずです。
夢遊病と睡眠の関係性
「夢遊病」は、簡単に言うと睡眠障害です。
脳は寝ているはずなのですが、睡眠中にもかかわらず、体が勝手に動いてしまう現象で、
症状などは、初めに挙げたとおり、お子さんによって様々なのです。
そして、夢遊病と睡眠の関係性は密につながっており、
夢遊病を理解するためには、睡眠についての仕組みを知ることが必要不可欠になります。
睡眠のサイクルについて
子供も大人も睡眠には2つのサイクルがあり、波形上の波をうちながら、
交互に行ったり来たりし、徐々に睡眠の質が変化していきます。
聞いたことがあるかもしれませんが、レム睡眠、ノンレム睡眠と言われるものです。
1)レム睡眠とは、
浅い眠りの状態のことで、睡眠中でも眼球は動いていることがあります。
また、夢を見てしまうのも、このレム睡眠の状態の時で、全身の緊張しており、
声をかけられたり、物音がすると簡単に目覚めることもあります。
2)ノンレム睡眠とは、
深い眠りの状態のことで、この時に成長ホルモンなどが分泌され、
心身の疲労を回復させてくれます。
健康な睡眠では、1日の内に4~5回レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し、
入眠してから60分~90分周期でノンレム睡眠へと変わっていきます。
夢遊病が起きるタイミング
夢遊病が現れるのは、浅い眠りのレム睡眠かと思いきや、
実は「ノンレム睡眠」の時に起きてしまいます。
逆説的に言うと、夢を見ていないのに動き回ってしまう行為が、夢遊病ということになります。
(レム睡眠であれば、夢を見て寝ぼけているだけですので、声をかければ意識はすぐに戻るはずです)
そのため、大きな音や声をかけられても、目を全く覚ましませんし、
夢遊病の最中、話かけたりしてもスムーズな受け答えは難しいのはこのためです。
また、目が開いていたとしても、本人は眠りの中にいますので、朝になっても覚えていないという次第なんです。
夢遊病を解決する方法
傾向的には、子供がお昼寝をしなかったり、心身共に疲れた夜に夢遊病が起きやすいので、
子供にとっての健康を担保することで、夢遊病を回避することができます。
しかしながら、夢遊病がなぜ起こってしまうのか、未だ根本的な原因については、解明されていません。
ですが、夢遊病というのは、思春期を迎える前には、自然と解消していくことがほとんどで、
脳の発達段階である3歳〜10歳くらいまでに起きやすいといわれています。
ですので、暫定的な解決策としては、子供の夢遊病とうまく付き合うということになります。
あまりに心配であれば、
睡眠専門のクリニックで受診することかのうですので、一度、相談するのもよいでしょう。
夢遊病が起きた時の接し方
夜中に子供が泣き叫んだり、うろうろ家の中を寝ながら徘徊していると、
心配で起こそうとしてしまうのですが、実は逆効果になってしまいます。
当本人としては、不可解な行動してはいるものの、
ノンレム睡眠の深い眠りの最中で、一応、疲労回復する成長ホルモンが分泌されいるます。
なので、実害が出ていないうちは、夢遊病は放っておくことが1番です。
「本当に、放っておいていいのか?」と不安になると思いますが、
ほとんどの場合、約15分もすると何もなかったかのように、お布団に戻り再び、寝に入ってしまうはずです。
また、兄弟がいる場合、「一方の子供が起きてしまうのではないか?」と心配になるかもしれませんが、
イライラせずに、ここは現状を受け入れ、見守りに徹することです。
しかし、夢遊病でベッドや階段から落ちる等の危険は回避できるよう、工夫してあげる必要はあります。
例えば、階段転落防止の柵をつけておくことや、ベットの高さを低くするなど、寝歩いても大丈夫なようにしておきましょう。
また、ガラス製の物などの危険な物は、手の届かない所に置いておくことも大切です。
そして、夢遊病の状態であっても、無理なくうまく子供を誘導させて、安全な場所へ移動させてあげることです。
早寝、早起きを心がける
夢遊病というのは、1回目のノンレム睡眠に入った時に起きることが多くあります。
およそ、就寝後から60分~90分くらいすれば、深い眠りにつきます。
なので、夢遊病になる前提で、子供を早く寝かしつけることです。
例えば、20時に寝たとすれば、21時~21時半、遅くても22時ころまでには、夢遊病になり、また就寝するでしょう。
そうすれば、大人が起きている時間帯に夢遊病になりますので、子供の身の安全を確保することができます。
そして、なにより遅い時間でなければ、気持ちに余裕がでてきますので、冷静に対処することもできるはずです。
早寝早起きは、夢遊病の対策のみならず、子供の成長にとっても重要になりますので、
親がしっかりサポートし、子供の睡眠時間をコントロールしてあげることです。
また、強い光や音は、夢遊病を引き起こす要因になりますので、
子供が就寝している際、テレビの音は小さめにしするなど、睡眠の妨げになる行動は避けるようにしてあげてください。
そんな時こそ大人が冷静に
今までスヤスヤ寝ていた子供が、急に寝ながら泣き叫び始めると、どう対処すればいいのか分からなくなると思います。
でも、夢遊病というのは、子供の時に起きやすい一過性である場合がほとんどです。
また、毎晩のことであれば、イライラしてしまうこともあると思います。
しかし、そこは事実として状況を受け入れ、この状況で何ができるかを考えてみることです。
そんな時こそ、大人が冷静になって、子供を見守ることが一番大切になってきます。