仲の悪い夫婦が与える子供への影響
2018/03/09
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仲の悪い夫婦といっても、
会話するたびに喧嘩が勃発する夫婦や、家庭では会話がまったくない仮面夫婦など、
それぞれ違いはあるのですが、子供に与える影響としては、大きく変わりません。
いずれにしても、子供にとっては、よくない影響しか与えません。
夫婦仲と子供の因果関係
夫婦が仲が悪いということは、双方で対立しあっているということになります。
つまり、敵同士。(夫婦なのに)
子供の立ち位置としては、中立な立場であるものの、
親としては子供を味方につけたい、もしくは独占したいという心理が働きます。
なぜなら、対立し合っている敵に、子供が奪われてしまうかもしれないと思ってしまうからです。
夫婦仲が良ければ、同じ家族なのに子供が奪われるなんて想像できないですよね。
または、少しでも味方が多い方が有利だと考えるからです。
悪影響のスパイラル
そして、子供を味方につけたいと願う親としては、子供に対しどんな行動をとろうとしてしまうかというと、
敵の悪事を誇大に表現し、相手を悪としてレッテルを植え付けるか、
敵より激甘の待遇で子供の居心地をよくするかです。
子供にとっては、いくら自分の親でも悪いことをする親を好きになれないし、
自然と優しい親の方に甘えたがります。
その一方、自分の親が悪い人間だというショックは子供にとっては辛いものです。
※夫婦仲が悪い時点で、子供はいい気分ではありませんが、、、
しかも、父方、母方お互い同じ心理が働くので、青天井で悪い方向に向かっていきます。
夫婦仲が悪いと、喧嘩が絶えずそれが子供に影響すると思われがちなんですが、
心理的な無意識の中での行動も負のスパイラルを生み出してしまう原因なんです。
アメリカと北朝鮮のやり取りを想像してみて下さい。
中立的な立場に居る日本人(実際はアメリカよりですが)に、良い影響なんて1つもないですよね。
喧嘩している本人たちは、自分事のため、自分で責任を取ることができるんですが、
中立にいる立場(子供)は、自分でどうすることもできないので、余計に辛い思いをしてしまいます。
仲の悪い夫婦はどうすればいいのか?
まず、子を持つ親としての責任を果たす必要があるとしっかり理解しましょう。
その一つとして、夫婦仲をよくするというのも子供を育てるための責任といえます。
責任というのは、最後までやりきる義務が生じます。
子供自ら望んで、生まれてきたのではなくて、
夫婦が望んで、子供が生まれてきました。
「相手の××が、気に食わないから嫌いになった」とか、子供には関係ありません。
大人なんですから、責任を果たすために、少しは目をつむらないといけない時もあります。
何といっても、子供の成長のため。
親としての自覚をしっかりもってください。
「ピーマン大っ嫌いだから食べない」と駄々こねてるのと訳が違います。
仲が悪いと自負しているのであれば、それを改善するための方法を考えることです。
面と向かって、会話するのが難しいのであれば、最初はメールでもLINEでもいいじゃないですか。
夫婦は男女の関係です。赤の他人同然。
子供とは、家族の関係です。血がつながっています。
そこと一緒にすべきではなく、
混同させずに別々の事象と考え、その両方についての責任に重きをおいていれば、
きっとうまく行くはずです。
大人に”なり切れない親も”、もちろん沢山います。(というか、知っています)
一般教養では、親としてのありかなんて、誰も教えてくれませんからね。
だからこそ、それに気づいて、一歩ずつでも行動を変えていくことなんです。
「夫婦仲が悪いんです。」って、受け入れてしまってどうするんですか。。。
「夫婦仲が悪いんです。⇒だから、○○する。」に変えていきましょう。
最後にもう一度言いますが、子供に何の罪もありません。
そこを踏まえて、親として今何ができるか!?だと思います。
夫婦仲を改善することは、実はすごく簡単なことで、
少し視点を変えるだけで、元通り、もしくは、今まで以上の関係にすることができます。