心の病気を抱える子供と母親の大切な4つの時間
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<子供にとって母親の存在とは?>
一般的に見ても家族の中で母親というのは、子供にとって特別な存在です。
特に、心の病気を抱える子どもにとっては、母親と過ごす時間は、すごく重要になってきます。
例えば、もし愛情を十分に感じることができない状態が続いた場合、
子供には精神的な負荷がかかり、病気を悪化させてしまう可能性があります。
また、それだけでなく、別の病気へと発展してしまう事も稀ではありません。
それくらい、「母親の存在は、子供の成長を大きく左右させる」ということだけは、
まず前提知識として知っておいてほしいと思っています。
そして、母と子の関係性で1番大切な時期というのは、子供の年齢が8歳か〜9歳(小学2年〜3年生)だと言われています。
それはなぜかというと、この時に子供の人格がしっかり形成される大切な時期であり、
周りの情報にも過敏に反応するデリケートな年齢でもあるからなんです。
なので、忙しい時間を惜しんでまでも、
母親のぬくもりや優しさをできる限り子供に与えてあげることが、かなり重要になってきます。
しかし、共働きなどで、なかなか時間がとれない場合などあると思います。
そんな時は、言葉やメッセージでもその愛情は伝わりますので、表現方法を問わず、子供に接することに注力してあげてください。
母親と子供の笑顔の時間
家族と一緒に過ごしていると、ついついイライラすることってあると思います。
特に夫婦関係においては、衝突し合わない家庭なんて、ほぼないに等しいでしょう。
それは人間として感情がある限り、仕方がないことではあります。
しかし、子供にとっては、そういう光景を目の当たりすることによって、心の負担を抱えてしまい、
精神面での影響や、成長の段階での不安を感じるものです。
なので、せめて子供がいる前だけは、「笑顔を絶やさないように心がける」と夫婦で決めておくことも大切です。
なかなか、うまく行くことばかりでないと思いますが、
子供にとって、一番不安に感じるのは、母親から笑顔が消えてしまうことなんです。
母親の笑顔1つで、子どもっぽくワンパクな子どもに成長したり、
心を内に秘めた内向的な子になってしまったりもします。
つまり、ちょっとした親子のコミュニケーションだけでも、子供の進む道が変わってくるということなんです。
母親の笑顔と子を思う優しさ、これらが子供の心を安心へと導いてくれるのです。
母親と子供の食事の時間
母親が作ってくれた料理は、生涯、子供の記憶に残るものとなります。
大人になった時、再現したくでもできない、おふくろの味があったりすると思います。
また、家庭の味だけではなく、家族で仲良く食卓を囲み、過ごす時間は、楽しい思い出として心に残っていくものです。
心の病気を抱える子どもにとって、美味しいものを食べることの安心感、
家族がいる安心感、こういった安心感を多く確保してあげることが大切になってきます。
万が一、何かしらのストレスを抱えながらの食事となってしまうと、
コリン性蕁麻疹という病気へと発展させてしまう可能性があります。
コリン性蕁麻疹というのは、
環境的要因や日々のストレスからくるこの病気で、始めの段階では少しチクチクするような痒みをともないます。
悪化すると、全身に広がり我慢できないほどになりますので、
楽しく食卓を囲むと同時に、食事をとる子供の状態も注意して、見てあげることが大切です。
家庭での手作り料理であれば、そこまで気にする必要はないのですが、
子供が大好きなハンバーガーやラーメン、ジュースなどの不摂生がコリン性蕁麻疹を発症させる原因になるといわれています。
未だに、病気のメカニズムについては、解明されていませんが、
コーラ、ココア、緑茶、紅茶などに含まれるカフェインの蓄積もよくありません。
また、合成甘味料なども同様に、NGとされています。
子供が口にする食べ物への配慮も、食事の時間を大切にする醍醐味でありますので、
今以上に病状を悪化させないために、健康によいものを選んで日々の変化を感じ取って上げてください。
日常の中の当たり前の時間
子供にとって楽しい思い出は、言葉に出して伝えてくれるほど、はっきりその光景を記憶しています。
母親と一緒に寝たこと、一緒にお風呂に入ったこと、一緒にご飯を食べたこと、
特別なことをしなくとも、子供にとっては、日常の中に楽しい思い出がいっぱい詰まっています。
だからこそ、「睡眠、入浴、食事」のこの3つは、できる限り毎日一緒に取るようにしてあげてください。
時に頑張り過ぎて、疲れが出てくるかもしれませんが、
子供の将来の為の投資の時間と考え、一緒に過ごす事を心がけましょう。
しかし、母親の笑顔がなくなってしまっては、本末転倒になりかねません。
親子のバランスもしっかりと考慮し、日常生活を満喫してほしいものです。
1日の終わりの就寝前の時間
子供にとって、1日の終わりという時間は、翌日へのエネルギーと変わっていきます。
例えば、寝る前に本を読み聞かせてあげることや、学校での出来事を聞いてあげることなど、
子供が安心して眠りにつくことができることで、いい明日を作りだすことができます。
眠りにつく前は、いろんな不安を抱えてしまうことも多く、
そんな気持ちを解きほぐしてくれるのは、こんな母子との時間であり、翌日の目覚めから落ち着いた心でスタートができます。
もし、就寝前になかなか子供が安心して眠りにつけない場合、
「明日できる簡単な約束を1つだけする」ことで、不安を紛らわせることができます。
子供自身のやりがい、役割を明確に示してあげることによって、
明日の目標を感じることができ、落ち着いて就寝してくれることが多いのです。
ポイントとしては、明日必ずできる簡単な約束にすることです。
子どもが母親に求めているもの
母親と子どもの関係というのは、安心という絆で繋がっています。
子どもは、母親の表情や行動、態度など見ていないようでも細かく見ていて記憶しています。
「今日は、お仕事大変だったのかな?、疲れているのかな?」無意識に出る表情の変化をつぶさに見ています。
しかし、子どもが求めているものは、親の考えとは少し違い、
何かをしてほしい、どこかに行きたい、そんな気持ちではありません。
ただ、そばにいてくれることだけを望んでいます。
それは、時間の長さではではなく、話をすることでもなく、同じ空間のなかで母親の存在を感じ、安心という気持ちを得たいことです。
母親が、自分のことを負担に感じてしまうようなことは避け、笑顔で過ごしてくれるように、その小さな心なかで考えています。
思い出とは、どこかに行ったことでだけではなく、思い返したとき母親の存在を感じることのできた時間だと思います。
今日からでも、同じ空間で手を握ることからでも始めてあげてください。
安心の伝わる、シンプルでも一番感じることのできる方法で、心の病気から解放させてあげることが、母親にできるんです。