【叱るのは3%でOK!】子供は”シンプルに”褒めて伸ばす!!
この記事は約9分で読めます。
僕は6年間以上、沢山の子供達に対して、褒める教育を中心に向き合ってきました。
やっぱり、褒めるという行為は、子供にとっても大人にとっても互いに前向きな気持ちにさせてくれます。
時には、子供を叱ることも必要になってきますが、叱る方も、叱られる方もあまりいい気分にはなりませんよね。
心のあり方としても、褒めることは、人間にとって重要なことなんです。
目次
子供は本当に褒められて伸びるのか?
まず、大人目線で考えてもらいたいのですが、褒められて嫌な気持ちになった事ありますか?
例えそれが、お愛想だったとしても誰も悪い気はしないと思います。
大人と子供の場合は、少しマネージメント方法が異なるのですが、
僕の実績からすると、子供は確実に褒められる方が、ぐんぐんと伸びていきます。
例えば、子供の経験値が、10だったとしましょう。
うまくいったら、+1ポイント
失敗したら、-1ポイントといったルールがあります。
ある日、子供が逆上がりができなかったと告げてきたとしましょう。
現時点では、子供は‐1ポイントだと思っています。
でも、よくよく話を聞いてみると、
練習の時は、10回中、2回できたそうです。
そして、体育の授業の本番の時、失敗したということで落ち込んでいました。
これって、本当にマイナスの事象でしょうか?
僕ならこう思います。
練習の時に2回もできたんだから、それは素晴らしいことではないでしょうか?
プロのアスリートでも、本番では失敗してしまうことなんて多々あるんですから、
後は完成度を上げていくだけ!!あともう少しだよ。
子供が一人で思い考えていたのであれば、おそらくネガティブに考えマイナスの事象と捉えていたのが、
練習の時にできたことにフォーカスを当てて、称賛することによって、プラスの要因に持っていくことができます。
これが、褒めるという力なんです。
これは別に励ましているだけではなくて、単純にできたことが素晴らしいと思うだけなんです。
コンディションや環境によっては、失敗することなんて誰でもあります。
褒めるということは、子供視点で見つけにくいプラスポイントを見つけて、気づかせてあげることなんです。
そうすれば、沢山の”できた”を子供に体感させることができます。
できることが増えれば、自信をつけることができるのです。
なんで褒められると伸びるのか?
あまり知られていないかもしれませんが、実は、褒めることは、人間の脳にとってすごくいい効果がもたされるんです。
褒められると、誰しも嬉しいもので、脳内にドーパミンという物質が生まれるからこそ、嬉しい感情も生まれてきます。
ただし、この嬉しさの水準は、一度達成すると、同じ事柄に対しては、ドーパミンが発生しなくなります。
つまり、達成の水準が上がるということなんです。
レベルが上がっていくことは、1歩ずつ階段を登っていくイメージなんですが、
登り切った後は、できて当たり前の状態なので、褒められても嬉しくないんですね。
なので、褒めるタイミングというのも結構重要になってきます。
それと同時に、次のステップを提示する事によって、子供を伸ばす好循環を生み出していくことができるんです。
つまりこういう事。
できた⇒褒める⇒嬉しい⇒次のステップの提示⇒できた⇒褒める⇒・・・
次へのステップを渡してあげないと、褒めて伸びるという法則は成立しなくなるんです。
褒めて伸ばすというのは、論理的に飛躍されている表現で、
同じ水準でとどまっている状態で褒めまくっても、単にちやほやされているだけで、何の成長にもなりません。
子供を褒めても伸びないじゃないか!!っていうことになってしまうんです。
どのようにして褒めればいいのか?
要は、一緒に共感するということなんです。
子供に悲しい出来事が起きれば、親だって悲しい気持ちになりますし、
嬉しいことは、親だって嬉しいものです。
それの嬉しさや悲しさをどのように表現するかだけです。
例えば、子供に「すごいねぇ」といっても、どれくらいできたのかを表現することができません。
そんな時は、比較対象でそのすごさを伝えてあげます。
1年前はできなかったけれど、お兄さん(お姉さん)になって、上手にできるようになってすごいね。
※他人を比較対象とするのは、人を見下すような子供に成長してしまう可能性がありますので、あくまで、自分を物差しとする方がいいです。
あと、言葉でなくても、頭を優しく撫でてあげたり、ハグで感情を伝えてあげるのも親としてできる褒め方なんです。
よくある褒める事の勘違い
褒めるというのは、甘やかすのが目的ではありません。
あくまで子供の成長を促進させる手段であって、
時には、褒めるだけでなく、子供をしっかり叱ることも必要になってくるんです。
意外と知られていない!叱ると注意の使い分け方
子供がよくない行為をしたときに、何でもかんでも感情的になって叱ってしまいがちなんですが、
叱る事と注意する事を混同してはいけません。
<叱ると注意の違い>
■叱る
ごぉおおおおらぁぁぁーーーー!!
■注意、指摘
ここは、もっとこうした方がもっとうまいこといったんじゃない?
この違い分かりますか?
僕の解釈ですが、叱るは子供の感情に訴えかけ、「やっちまったなぁ」と記憶させる事。
(この行為はよくないことなんだと感覚的に理解させる)
注意は論理的な答えを頭で理解させる事
(お皿をしっかり持っておかないと、落として割れてしまうんだ)
なので、叱る時は、道徳的によくない行為や生死にかかわる事象に対して、
注意というのは、失敗、間違いなどのヒューマンエラーに対して、ちゃんと使い分けることが大切です。
子供へのマネージメント黄金比(平常時は除く)
叱るという行為は、無意識にでもやってしまうので、できるだけ抑えようとする方がいいです。
なので、感情的になってはいけません。
反対に褒めることは、意識的にしていかなければいけません。
でも、感情的でなくては、子供には伝わりません。
そして、注意、指摘は論理的である必要があります。
それをしっかり加味した状態での子供育成マネージメントの割合です。
- 褒める 65%
- 注意、指摘 32%
- 叱る 3%
褒めるのは、自主性を伸ばします。
注意、指摘は、論理直を鍛え、叱るのは強制力を作ます。
あなたは、どんな子に成長させたいと考えますでしょうか?
それによって、マネージメントの割合を変えていけばいいだけなんです。
褒める練習は見る目を鍛える
子供の良い部分や悪い部分は、どのように捉えるのかは、あなたがるか次第なんです。
それによって、子供の成長は大きく左右されます。
行動の結果というのは、良し悪し両局面ある場合が結構あるんですが、
悪い方向にしか見えない人は、いつも怒ってしまったりしてしまいます。
あなたの見る目や感性を鍛えることで、見方は変わってきます。
7つの習慣を呼んだことがある人はわかるかと思いますが、パラダイムシフトを起こすことなんです。
ウルトラCな出来事だけがすごいんじゃないんですよ。
心をまっさらにして、小さなことでも、褒める練習をする必要があります。
決して、オーバーリアクションである必要はありませんが、
褒める練習をする事によって、人の良いところを見つける訓練にもなるので、
いつも、悪方向に物事をを捉えがちの人にとっては、効果的かもしれません。
ポジティブシンキングは、子育てだけでなく、あなたの感性まで変化させてくれるものだと思います。
子供を褒めた回数を数える
あなたは1日に子供を何回褒めていますか?
おそらく、そんなことを数えて事のない方がほとんどだと思いますが、
褒めることになれていない場合、1日の褒めた回数目標を立ててみてはどうでしょうか?
これは、子供だけに限らず、友人や知人、同僚にも適用することができます。
他者のいいところを見つけるのは、嫌いだった相手を好きになれるきっかけになります。
僕が小学5年生の時、めっちゃ嫌いだと思っていた近所の友達がいたんです。
悪い部分を嫌い、感情的に嫌悪感しかなかったんですが、
ある日、その子の良い部分が表に見えてきて、悟ったんです。
「そっか!!人の良い面を見ると、その人の事を好きになれるんだ」って。
意識しないと褒めることが難しい日本人?
あなたが子供の時に親から褒められた記憶はどれくらいあるでしょうか?
おそらく、手で数えられるくらいか、もしくは、褒めてもらった記憶が残っていないという人もいるのではないでしょうか?
怒られた記憶なんかは、案外覚えていたりするんですが、
日本の文化的に褒めるという行為に苦手意識を持っている人が多いんですよね。
だから、特に日本人は、意識しておかないと褒めれないという事を理解しておいたほうがいいでしょう。
日本人は、恥ずかしがり屋さんなところがあって、結構、謙虚な人が多いです。
それが逆に気を使って、褒めるという文化を崩しているのかもしれません。
凄いですねぇという言葉だけで、人間の欲求を満たすことができるんです。
承認欲ってやつで、あなたに認められたって、言う感覚を生み出すことができるんです。
そうなると、もう仲間意識しか、生まれないんですね。
反対に否定から入れば敵対心を抱いてしまって、いい関係性を築くことができません。
人は常にアクションがあって、リアクションを求めます。
リアクションというのは、ないと恐怖と感じることもあります。
例えば、数人でカラオケに行って、自分が歌っている時に他の友達がおしゃべりなんかされていたり、
トイレに行かれたりすると、途中で心が折れそうになったりしませんか??
相手はそんなつもりはなくても、他者を意識し行動をストップさせてしまうんです。
特に純粋な心を持った子供であれば、褒められると、凄く嬉しくて、やる気に満ち溢れてしまうんです。